バイク歴8年目に突入して感じたこと

バイク雑記

俺は2013年2月発売のNinja250でバイクデビューを飾っているから、バイク歴は8年目に突入したことになる。

その後紆余曲折を経て、現在はGSX-S1000S/KATANA(新型カタナ)とGSX-R125の2台持ちとなった。勿論、大型二輪免許も取得した。

夢の大型バイク乗りになれたわけだし、今年で俺も30歳で一つの節目を迎えるということだから、いま時点でバイクについて感じた事を書き残すことにする。

バイクが気になっている人の参考になれば幸いである。

バイクに乗ると外向的な人間になる

俺は内向的な人間で、疑うべくもないオタクである。基本は家に籠もる。外に出るのは買い物かゲームセンターに行く時くらいだった。

そんなインドア派オタクもバイクという乗り物を手にすると変わってしまうもので、バイクに乗る前と比較してかなり外出機会が増えたと思う。

そしてバイクという趣味そのものが他のアウトドア趣味の起点にもなるわけで、バイクによって外出する機会が増えるとともに、アウトドア趣味の知見も得られた。

インドア派でもついアウトドア気質になってしまう・・・それがバイクという乗り物だ。

あと、見知らぬおっさんと話す機会が増えるからコミュニケーション能力向上にも貢献するはずだ。

バイクがあると行動範囲が増える

バイクは趣味の乗り物であるが、自転車の小回りの良さと自動車の走行性能を併せ持つ乗り物でもある。

車を持っている人であってもバイクがあれば行動範囲は増える。例えば先が予想できない細道を車で走破するのは気後れするが、バイクならUターンできるだろうという安心感がある。それによって未知の場所も走れてしまう。

また、バイクは手押し状態であれば歩行者扱いとなるので堂々と歩道の上を歩ける。重いバイクを手押しするのが現実的かはさておき、車よりも行動範囲は広くなる。

バイクは意外に維持費が安い

同じ足である車との比較にはなるけど、バイクは基本的に車より維持費(燃費・メンテナンス費用・税金など)が安い。

まず燃費だけど、俺が乗ってきたバイクを例に挙げる。同じ排気量でも車種によって燃費は変わってくるから参考程度に留めてほしい。

  • 125cc(GSX-S125)が45~50km/L(レギュラー)
  • 250cc(Ninja250)が25~30km/L(レギュラー)
  • 1000cc(KATANA)が15~20km/L(ハイオク)

メンテナンス費用については、バイクは車よりも簡単な造りをしている分パーツ点数も少なく、低価格な傾向にはある。

▲以前乗っていた愛車。スバルは特にメンテ費が高い。

また、税金回りや保険料もバイクの方が安い。具体的な比較を行ってるHPもあるから、気になる場合はそちらをググってみて欲しい。

・・・という感じで、足として見た際に車よりも安価に維持できる。車とバイクの2台持ちも現実的だし、俺も社会人2年目からは普通車と250ccバイクを維持していた。

バイクは天候や気温の影響を100%受ける

一般的なバイクには屋根の類が存在しないから、雨・風・雪なんかをほぼノーガードで受ける事になる。

バイクのメリットは「自然を全身で堪能できる」という点にあるが、完全にこれが裏目に出るということだ。

しかも、同じデメリットがある自転車よりも行動範囲が広くなりがちだから、遠出した帰りに雨に見舞われるともう最悪だ。

とはいえ、ライダーが受ける雨や寒さについては防水・防寒・防風の三拍子が揃った機能性ジャケットが各メーカーから販売されているのでどうにかなる。

そして、バイク自体は雨に降られても良い設計になっている。勿論、アフターメンテナンスを怠らなければの話だ。

完全に詰んでいるのは転倒の恐れがある雪や吹き飛ばされそうな台風の日だが、そもそもそんな時は車だって走らせるべきではない。

ちなみに俺は台風の日に出勤した際に吹き飛ばされてビルのゲートバーをへし折っている。この時の弁償代が1日の給料よりも高かった事から、台風の日は外に出ない事を財布に誓っている。

バイクは車の死角に入りやすい

バイクが車以上に危ないと認知されている所以ではあるんだけど、バイクは自転車と同じく「車の死角に入りやすい」というリスクがある。

この辺は自転車と共通の欠点にはなってくるが、バイクは自転車以上に速い速度で道路を走るから危険性も自転車を上回る。

死角に入りやすいということは、単純に巻き込まれの接触事故になる可能性が高いということだ。

そして、万が一事故にあった時にバイク本体がライダーを守ってくれることはない。

プロテクターやヘルメットなどの防具を揃えることだけがライダーの命を守る手段だから、バイクに乗る以上はこれらに気をつけよう。

ちなみに俺はインナープロテクターとSHOEIのヘルメットを着用している。

バイクの世界は閉鎖的

残念ながら、バイク全盛期と比較すると日本のバイク界隈は規模縮小傾向にある。

本来は皆で手を取り合ってバイク業界を盛り上げなきゃいけないんだけど、「俺のバイクが一番良い、お前のバイクはダメ」みたいなマウントを取ってくる矮小な人間がいるのが実状だ。

もちろんそんなライダーはごく一部ではあるんだけど、人口が少ない環境だと目立ってしまう。

例えば、『排気量マウント』と呼ばれるものが有名で、「大排気量でパワフルなバイクこそ至高、小排気量に価値なし」と考えている人がやっている。

また、マウント以外でもハーレーを始めとするアメリカンバイク勢とスーパースポーツバイク勢の対立などもよく聞く話だ。

排気量にせよバイクカテゴリにせよ、各バイクごとに得意な領域が違うのだから優劣を競うのはナンセンスなのだが…。

それを理解しないでバイクの世界を閉鎖的にしてしまっている人たちがいることは、頭の片隅に置いておきたい。

ちなみに俺はGSX-R125で走っていた時に排気量マウントおじさんに出会ったが、「普段はKATANAに乗ってます」と言って2台を並べた写真を見せたら立ち去っていった。

▲俺の愛車たち。「鈴菌ですか?」と言われる原因。

この返しもまた『台数マウント』と取られてしまうかもしれないが、いずれにせよ非生産的な会話にしかならなかっただろうから問題はないって事にしよう。

バイクはロマン

色々と書いたんだけど、結局のところバイクはある程度の実用性も担保されたロマンの乗り物というのが俺の認識だ。

俺がバイク乗りになったキッカケは「人生を変える買い物をしよう」という思いつきで、しかもなんとなくで発売間近だったNinja250を選んだ。

人生は一度きりなわけだから、たまにはノリで行動してしまうのも悪くはない。最終的に楽しめたのなら俺の勝ちだ。

予算的に厳しいなら125ccクラスから始めるのもいい。自動車専用道は走れないが、下道なら不満を感じないスピード感の車種も選べる。

最後になるが、実はこの日本はバイクの世界では恵まれていて「全国レベルのバイクメーカーが国内に4社ある」「大自然が多く、走りやすい」という好条件が揃っている。

そんな日本に折角生まれたのだったらバイクに乗らない手はないだろうと、個人的に思っている次第である。

タイトルとURLをコピーしました