バイクというのは同じ二輪の自動車とは勝手が違って、初心者のうちは何かと色んなことに失敗しがち。うっかりキズつけちゃったなんてのはザラ。
今年で30歳バイク歴8年目であるおじさんお兄さんライダーである俺も、Ninja250に乗ってウロウロしていた初心者時代に色々とやらかしている。
今回は、俺がやらかしてしまった3つの事例を紹介するとともに、同じ失敗をしないように注意喚起する意味で記事を書いていく。
なお、本記事は以下の動画を文字起こししたものである。
バイク初心者がやりがちな3つの失敗
バイク初心者がやりがちな・・・というか、初心者時代に俺がやらかした事件は次の3つである。
- サイドスタンドめり込み事件
- リアシート落下事件
- フロントフェンダー破壊事件
サイドスタンドめり込み事件
俺が当時住んでいたマンションは駐輪場を完備していたものの、車2台分の駐輪スペースに対してビッグクルーザーが2台停まってる上に自転車もパンパンだった。
俺は駐車場も契約していたから、管理会社経由で大家に交渉して、特例で駐車場横の空きスペースにNinja250を駐輪させてもらっていた訳である。
ただこれが大きな間違いで、そこは貧弱なアスファルト舗装だったのである。
雨が振った日の翌日、通勤の為に愛車たちのもとに歩いていったら、Ninja250とインプレッサ(当時の車)が頬ずりをしているではないか。
アスファルト舗装に限らず、柔らかい路面に長時間バイクを止めるなら、サイドスタンドパッド(スタンドホルダー)を敷いておくべきである。
この事件の被害者は自分の車だったからまだ良かったが、万が一他人の車にぶつけたら弁償問題に発展してしまう。
サイドスタンドパッドなんて数千円の買い物なので、そういった問題に発展させないため…何より愛車を守るためにも、早めに導入しておくべきだ。
リアシート落下事件
一部のフルカウルバイクはリアシートを外した場所にヘルメットホルダーがあり、俺が当時乗っていたNinja250もこのパターンの車種である。
そして俺は長いことNinja250に備え付けられていたリアシート下のヘルメットホルダーをつかってヘルメットを固定していた。
ある日、会社帰りにバイクでラウンドワンに寄ってから満足気にバイクで帰宅したら、Ninja250のリアシートが消えているではないか。
なんと、ラウンドワンから家に帰るまでの道中に落としてしまったわけである。当時はラウンドワンから200m圏内に住んでいたからすぐに発見することができた。
ただ、道路の中央に落ちていたのでもし車の通りが多い日中にやらかしてたら大事故に発展してた可能性が非常に高い。
純正ヘルメットホルダーは使えればラッキーくらいのもので、乗り降りする度にリアシートを外していたらキズの原因になる。何より、ロックし損じる可能性がある。
社外品のヘルメットホルダーも数千円で買えるものだから、このようなトラブルを減らすためにもケチケチせずにさっさと買うべきであった。
車種専用品はちょっと…という場合は、幅広い車種に対応可能な、ハンドルバーに固定できるタイプのダイヤルロック式ヘルメットホルダーも販売されている。
俺の場合はこれをGSX-S125やGSX-R125で使用しており、シート下のフレーム部分に装着している。
フロントフェンダー破壊事件
バイクの盗難というのはバイク乗り全員にとって最大の驚異である。そこで、盗難防止アイテムの中で手軽かつ堅牢なディスクブレーキロックを使っていた。
ただ、このロックを外すのを忘れたまま発進してしまいフロントフェンダーがポキリと折れてしまったのである。雑談しながら発進したのが原因だ。
この問題を未然に防ぐのであれば、ディスクブレーキロック用のワイヤーを買うべきである。もちろん、速攻で購入した。
ワイヤーによって視覚的にディスクブレーキロックの施錠状況が判る上、ワイヤーそのものも多少なり盗難防止効果が見込めるはずである。
大半のリスクはバイクグッズで何とかなる
今回挙げた3つの事件は、大事故に発展してたかもしれない事件からしょうもない自爆事件まで色々あった。
共通するのはいずれもきちんとバイクグッズを揃えてさえいれば未然に防げた問題であるということである。
大なり小なりお金をバイクそのものにかけている以上、それ以外の要素にお金を掛けたくないというのが心情ではある。
ただ、バイクの”万が一”はキズとして残り続けるし「なんでケチったんだ」という後悔も残る。
折角の愛車をしょうもない事で傷つけて心も車体も凹む、なんてことにならないために、倹約するところを見誤りたくはないものである。
おまけ:Ninja250(’13)の簡易レビュー
現在の愛車であるGSX-S1000S/KATANA(新型カタナ)とセカンドバイクであるGSX-R125については過去にレビュー記事を書いている。
ただ、最も長い時間を共に過ごした2013年式Ninja250のレビューをしていなかったので、この場で簡易的にレビューしていこう。
Ninja250(’13)を一言で表すと…
1台で完結する250ccのお手本バイクというのが適切だと思う。
もちろん今では万能な250ccバイクは星の数ほど存在するから固有の強みがなくなっているのは言わずもがな。ただ2013年式Ninja250はそれなりに古いバイクである。
この頃はABSもない方が当たり前の時代だったし、今でこそメジャーなアシスト&スリッパークラッチもNinja250に搭載されたのは2015年式からである。
この当時は、お手本のようなフルカウルの250ccバイクで超万能なモデルというのは稀有な存在だったのである。
Ninja250(’13)の取り回し
足つき性や重量は250ccでも平均的な数値だったと記憶している。
装備重量はABSなしモデルが172kg、でABSがつくと174kg。現行版はABS標準搭載で166kgなので旧モデルのほうが少し重い。
とはいえ、当時の250ccフルカウルバイクとしては当たり前の足つき性と車両重量だったので、乗っていて重いというのは一切なかった。
Ninja250(’13)の走行性能
あらゆる意味で万能な車種だが、スポーツよりはツーリングを意識している感が強い。このあたりは現行のNinja250も共通している。
ポジションはかなりゆるめ。
街乗りやツーリングがメインである事を考えるのであれば、アップライトなセパレートハンドルは疲れもほとんど感じることがなく、非常に乗りやすい。
このあたりの思想は現行版Ninja250でも同じらしく、店頭で乗り比べたところどちらもかなり楽なポジションだった。
エンジンは高回転型パラツイン。
現行Ninja250ではエンジンが刷新されているものの、当時のモデルも万能パラツインなので低速トルクが弱いなんてことは一切なかった。
ただし高回転型故に爆発力はなく、高速道路の右側車線を走行するときは結構苦労する。高回転域を維持することになるので安定性が少し欠けるといったところ。
サウンドは普通の250ccパラツインの音。
実家のような安心感もあるが、6年もずっと聞き続けた音なので今となっては少しパラツインの音に飽きてきているのが実際の所である…。
燃費はリッターでおおよそ25~30km。
250ccのパラツインは総じて低燃費なので、高速道路を多用しないで普段使いするのを考えるとコスパの面でベターな選択肢になってきている感はある。
Ninja250(’13)の総評
万能さ故に弱点らしい弱点は本当にないのだが、今思えば、万能すぎて癖がないので飽きてしまうという欠点があったように思う。
扱いやすいパラツインエンジン、大半のシーンを1台で完結させてしまえる万能さ、楽に乗れてしまうポジション…2019年に突入する頃には次に乗る車種を考えていた程だ。
結局は乗り換える前に手放す事になってしまう訳だが、とはいえ、その件がなければ順当にNinja400に乗り換える予定で、そのくらい満足できるバイクだった。
総じて、初心者ライダーが選ぶ最初の1台として中古で探す価値のある万能バイクだと思う。
もちろん、熟練ライダーが選ぶ万能なセカンドバイクとしても大いにアリで、普段癖が強い大型バイクに乗っている人にとっては癒やしの1台になると思う。