元野良猫を飼育してわかってきたこと

日記・その他

先日の記事で報告したとおり、3月頃から我が家に顔を出していた子猫を家猫として飼育することになった。

俺は今月いっぱいはITフリーランサーとして在宅で仕事をしているから、この子猫とは最も長い時間を過ごしていることになる。

まだケージで飼育してから2~3日だけど、わかってきたこともあるのでまとめていく。猫を飼育したい人の参考になると嬉しい。

猫を飼育してわかったこと

▲ケージ内でエサを食べる”ちび”

事前知識はあったつもりなんだけど、実際に猫を飼育してみて想像力が足りなかったなーと思った事がたくさんある。

  • 猫は気難しい
  • 猫は夜型の生き物
  • 猫は夜鳴きする
  • 猫の糞はとても臭い
  • 猫は高い所や狭い所が好き
  • 家猫はずっと寝ている

猫は気難しい

よく言われることだけど、猫は犬よりもはるかに気難しい

こちらから猫に向かって行くとそっぽを向くが、猫側が人に寄ってきた時に相手をしなかったら、それはそれで拗ねる。

常に「俺が遊びたい時に遊び相手になってくれないとイヤだ!」というワガママ全開状態な上、基本的に気まぐれな性格である。

ちなみに犬の場合は、こちらから犬に向かって行くとしっぽをぶん回しながら喜ぶし、向こうから寄ってくるときもやっぱりしっぽをぶん回している。

俺が生まれた時から常に犬と一緒に過ごしてきたのもあるかもしれないけど、犬のほうが素直でシンプルだと思う。

猫は夜型の生き物

猫は夜行性もしくは薄明薄暮性と言われる生き物だ。

夜間もしくは夕暮れ時や夜明け頃に活動し、日中はほとんどを寝て過ごしている。

実家で飼い始めた”ちび”もその例に漏れず、深夜3時頃が最も活発となる。

とにもかくにもあちこちウロウロしたがるし、こちらが寝ていれば起こしてくる。人間と活動時間が一致していないのは明白である。

猫は夜鳴きする

全員が全員というわけではないけれど、少なくとも実家で飼育している”ちび”は野良猫時代から毎晩夜鳴きをする子だった。

遠くでニャアニャアと鳴く野良猫の声を聞いたことはないだろうか?あれが延々と続くのである。

”ちび”は俺の部屋・・・というよりベッドの真隣にあるケージで飼っているから、毎晩鳴かれると俺の睡眠の質に影響が出るし、これでは母親も愛犬も眠れない。

猫の糞はとても臭い

猫の糞は、犬の比じゃないほど臭い

猫砂にはある程度の消臭作用があるはずなんだけど、排泄した瞬間からエグいレベルの悪臭が発生する。

猫自身も臭いと自覚してるのか、排泄したらさっさと逃げていく。

放置するととんでもないことになるので、さっさとポリ袋か何かに詰めて所定の方法で廃棄する必要がある。

猫は高い所や狭い所が好き

猫は狭い所や、高い所が大好きな生き物だ

部屋に離すとまっさきに狭い空間に身を隠そうとするし、すこしでも登れそうならさっさと天井近くまで上がっていく。

”ちび”の場合はケージで飼育するけど、とはいえストレス発散の意味でも時々部屋に離すことがあるから、部屋のレイアウトには細心の注意を払う必要がある。

それから猫は想像以上に体が柔軟だから「いや、こんな所入れんでしょw」みたいなところでも余裕で入れる。侮ってはいけない。

家猫はずっと寝ている

いつ外敵から襲われるかわからない野良猫と違って、継続的にエサが食べられる上に外敵が存在しない家猫は完全に堕落した生活を送る

よく寝る子は20時間近く寝るというのだから本当に驚きである。さすがは寝子(ねこ)ということだろうか。

ただ、言い換えるとその環境に適合して安心しているという証でもある。

”ちび”は家猫になってからまだ2~3日だけど、すっかりケージにも慣れたのか、夜に遊ぶ時以外は安心して寝ている。運動不足が危ぶまれるが・・・。

猫の活動時間や夜鳴きはどうにかなる

▲夜になるとケージから出て、甘えてくるようになる。

ツンデレっぽい性格や冗談みたいに臭い糞は人間側の心がけでどうにでもなるし、部屋の間取りにさえ気をつけていれば高い所や狭い所に行っても問題はないはず。

ただ、俺と同じように猫のどんちゃん騒ぎや夜鳴きに困っていて、どうにもならないと思っている人も結構いるはず。

気になったのでお世話になっている獣医さんやブリーダーそれからペットショップの人に聞いたところ、それらはある程度どうにかなる問題らしい。

猫の活動時間

前述の通り猫は夜型の生き物である。

ただ、長い時間飼い主と一緒に過ごすと、猫側も「人間は夜に眠るもの」「人間は昼に起きるもの」という風に理解をする。

そして、いずれは人間に合わせた活動時間に変化していくとのことだった。

俺もいずれは、昼は猫と一緒に遊んで、夜には猫と一緒に寝る・・・そんな日々を過ごせるようになるのだろうか。

猫の夜鳴き

猫の夜鳴きにはいくつかの原因があり、それらが解消すれば夜鳴きは少なくなるということらしい。

  • お腹が空いている
  • トイレが臭い
  • 遊び足りない
  • 外に出たい
  • 家族や仲間を探している
  • 発情期で異性を求めている
  • 病気が辛い
  • 痴呆症でよくわからない

・・・いや、該当するものが多すぎるだろ。さすがに全てを網羅するのは難しいので1つずつ整理していく。

お腹が空いている

猫は夜型の生き物なので、夜にご飯を食べることもある。

これから動き回ろうって時に空腹だと困るから、エサを差し出せと飼い主に訴えかけるということである。

人間側が寝る前に、エサを補充してあげると解消する

トイレが臭い

前述の通り、猫の糞はとにかく臭い。

猫は人間以上に鋭い嗅覚を持っているから、人間以上にダメージを負っているということなのだろう。

マメにトイレ掃除をしてあげればいい。が、夜中に排泄して起こされるというケースもあるからそこは諦めよう。

遊び足りない

遊び盛りな若い子に多いケース。

遊び相手になるはずの人間が、自分をほったらかしにして寝ているのが気に食わないご様子である。

寝る前にしっっっっっかり遊んで、ストレス発散してあげるのが大事とのことである。

外に出たい

元々外で暮らしていた子に多い。

開放的な場所で時々遊ばせてやるといいらしい

我が家の”ちび”はこれの可能性が高いんだけど、猫エイズの子を外で遊ばせるのはちょっと気を遣うなー。

家族や仲間を探している

子猫に多いパターン。

母親や兄弟達に会いたくなって寂しくなってしまうパターン。

大人になるとなくなっていくらしい。

発情期で異性を求めている

大人の猫に多い。オスメスどちらでもある。

発情期がすぎるのを待つ。もしくは去勢や避妊手術をするなどの手がある。

我が家の”ちび”は去勢手術済なので、このケースはなさそうだ。

病気が辛い

病気が辛い時にも猫は夜鳴きする。

前述した全てに該当せず、かつ体調不良な徴候が見られたら病院へ連れて行くべき

痴呆症でよくわからない

猫にも痴呆症はあるらしい。

人間と同じで、猫も痴呆症を完全にどうにかすることはできない。

薬などで痴呆症の影響を抑えるなどはできるようなので、獣医さんの相談するのもありだと思われる。

猫と人、相互理解が重要

面倒臭さばかりを強調したが、互いのことをしっかり理解してなが~く付き合っていくべきである。

人は猫側にある程度融通を利かせてやる必要があるし、猫側も少しずつ人間側に合わせるようになってくる。

人間だって、社会に出る過程で周りに合わせようとするわけだし、猫も例外ではない・・・ということである。

ただ、結構な時間が必要だということは念頭に置いておくべき。

生き物を飼うのは楽ではない

▲人の横で寝る”ちび”。家にはちょっと慣れたらしい。

今回の元野良猫の”ちび”に限らず、今まで飼ってきたあらゆる生き物の中で「この子は飼うのが楽だった」と思える子は一人たりともいなかった。

生き物には確かに癒やしがあるが、それ以上の面倒臭さが常に存在していた。

そもそも、自分自身の世話すらも100%できているわけじゃないのに、自分以外の生き物の世話を簡単にできるなんて思うべきではない

生き物を飼う以上は、表面上の癒やしだけでなく、その必要経費とも言うべき世話の面倒臭さもしっかり理解しておくべきである

責任感のある人間だけが生き物を飼うようにすれば、捨て猫や捨て犬の数も大幅に減るはずなのだから。

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