HPのプレミアムノートパソコンへの買替えを検討する

便利に暮らす

動画編集でも使えるノートパソコンが欲しい・・・。

モトブログの影響で動画編集をまたやるようになってからというもの、常にそう思うようになってきている。

今使っているMicrosoft Surface Laptop3(13inch)は本当にいいノートパソコンではあるんだけど、クリエイティブ分野で使うパソコンではない。

そんなわけで、動画編集でも問題なく使えるハイエンドなノートパソコンを探してHPのホームページを覗いてみたので現状を整理する。

動画編集に重要な要素

そもそも動画編集用のパソコンで大事な要素ってなんなのかって話なんだけど、以下の4点がポイントとなってくる。

  • CPU
  • RAM
  • GPU
  • ストレージ

CPU

最重要。

動画編集では多数の演算処理が発生する。CPUは人間の脳みそにあたるもので、ここがゴミだと編集作業がままならない。

第10世代のIntel Core i7もしくはCore i9、あるいは第3世代のAMD Ryzen 7またはRyzen 9が望ましいが、編集ソフトの相性問題があるのでIntelの方が安定性は高い。

RAM

CPUと同じくらい重要。

人間で例えると作業スペース(机とか)に等しく、いくら高性能なCPUを積んでいてもこれが少ないと作業効率が一気に落ちる。

Windows 10を普通に動かすだけでも8GBは必要だが、動画編集では少なくとも倍の16GBは欲しいところ。

GPU

CPUとRAMの次くらいに重要。

動画編集やゲームなどの映像処理に特化したCPU的なもの。CPUはなんでも屋、GPUは映像処理のプロフェッショナルくらいのイメージが合っている。

動画編集ソフトによっては編集中もGPUを使用するが、俺が使用しているVegas Proでは編集はCPUに依存しており、GPUが真価を発揮するのはレンダリング中。

食事や家事と被せてレンダリングするからそこまで重要度は高くないが、GeForce GTX 1650 Ti あたりの性能があればレンダリングが高速化して自由度は高まるか。

ストレージ

重要。

動画ファイルはサイズが大きい(10分程度の動画でも1GB前後)。その素材や動画を保存するには、容量が大きい必要がある。

外付けストレージでフォローはできるが、いずれにせよSSDであることは必須。

スペック重視ならデスクトップパソコンがベスト

動画編集などのヘビーな用途ならハイエンドノートパソコンを探すよりもデスクトップパソコンを自作するかBTOで頼むかした方が良い。

スペックあたりの単価は圧倒的にハイエンドノートパソコンよりもデスクトップパソコンのほうが安くなる。

しかも、デスクトップであれば後からグラフィックボードを交換したりRAMを追加することも出来、パーツ単位での故障も自前で修理できるから長期的に使うことができる。

ここ最近はYouTubeの影響で動画編集がメジャー化しつつあってハイエンドノートパソコンも結構盛り上がってきてはいるけど、本来はニッチなジャンルなのである…。

ハイエンドノートパソコンは外出先でも動画編集や画像編集をしたい人に需要があり、俺もそのうちの1人。

ちなみに、一般的なパソコンの選び方は以下の記事にまとめている。

なお、ノートパソコンから家のデスクトップパソコンにVPNでリモート接続する手もあるが、NW構築が面倒な上に遅延もあるので上級者向け。

HP(ヒューレット・パッカード)を選んだ理由

上記の記事内でも言っているが、俺はメーカーに対して過剰なこだわりは持っていない。しかし今回はHPにしようと心に決めている。

HP(ヒューレット・パッカード)はアメリカのパソコンメーカーで、独創的でオシャレなデザインのパソコンを販売しているメーカーでもある。

パソコンメーカーとしては、ハイスペックモデルを比較的安価に入手可能であるという点で評価が高い。

近年はクリエイター向けパソコンに注力していて、2020年夏モデルとしてラインナップの強化を行うと発表している(今回の俺の狙い目も2020年夏モデル)。

しかも楽天Rebatesの提携先でもあるので、パソコンを購入すれば通常時でも5%の楽天ポイント還元を受けられる。楽天Rebatesについては以下の記事を参照。

HPのハイエンドノートパソコンを検討(2020年夏モデル)

というわけで、HPのハイエンドノートパソコンを吟味していく。

HP ENVY 15(2020年7月下旬販売予定)

公式ページ:HP ENVY 15

HPのプレミアムノートパソコンであるENVYシリーズの15インチモデル。3モデルあるが、動画編集を想定すると中間モデルと上位モデルが候補となる。

※比較して優れる点は赤の太字で表記している。

モデルパフォーマンスプラスクリエイター
カラーナチュラルシルバーナチュラルシルバー
価格¥239,800(税抜)~¥289,800(税抜)~
OSWindows 10 Pro(64bit)Windows 10 Pro(64bit)
CPUCore™ i7-10750HCore™ i9-10885H
RAM32GB32GB
GPUNVIDIA® GeForce®
RTX 2060 with Max-Q Design
NVIDIA® GeForce®
RTX 2060 with Max-Q Design
画面15.6インチワイド
UHD(4K) OLED
タッチディスプレイ
15.6インチワイド
UHD(4K) OLED
タッチディスプレイ
ストレージ2TB SSD
(AHCI,PCIe NVMe M.2)
2TB SSD
(RAID 0,PCIe NVMe M.2)
追加
ストレージ
なしなし
キーボードバックライトキーボード
(日本語配列,テンキーなし)
バックライトキーボード
(日本語配列,テンキーなし)
重量約 2.15kg約 2.15kg
駆動時間最大6時間30分最大6時間30分
端子類オーディオ端子,
USB-A(5Gbps)x2,
USB-Cx2,
HDMI,
MicroSDスロット
オーディオ端子,
USB-A(5Gbps)x2,
USB-Cx2,
HDMI,
MicroSDスロット
OfficeOfficeなしOfficeなし
付属デバイスなしなし

2モデルの最大の違いはCPU性能。Core i9-10885Hはノートパソコンにおける最上位スペックのCPUである。

HP Spectre x360 15(2020年7月下旬販売予定)

公式ページ:HP Spectre x360 15

ENVYと並ぶプレミアムノートパソコンで、それの15インチ版。画面を回転させてタブレットのような使い方も出来る。上品なカラーが特徴的で、モデルは2種類。

※比較して優れる点は赤の太字で表記している。

モデルパフォーマンスパフォーマンスプラス
カラーアッシュブラックアッシュブラック
価格¥227,800(税抜)~¥249,800(税抜)~
OSWindows 10 Pro(64bit)Windows 10 Pro(64bit)
CPUCore™ i7-10750H Core™ i7-10750H 
RAM16GB16GB
GPUNVIDIA® GeForce®
GTX 1650 Ti with Max-Q design
NVIDIA® GeForce®
GTX 1650 Ti with Max-Q design
画面15.6インチワイド
UHD(4K) IPS
タッチディスプレイ
15.6インチワイド
UHD(4K) OLED
タッチディスプレイ
ストレージ512GB SSD
(PCIe NVMe M.2)
1TB SSD
(PCIe NVMe M.2)
追加
ストレージ
Optane™ メモリー H10 &
ソリッドステート・ストレージ
(32GB / NVMe M.2)
Optane™ メモリー H10 &
ソリッドステート・ストレージ
(32GB / NVMe M.2)
キーボードバックライトキーボード
(日本語配列、テンキー付)
バックライトキーボード
(日本語配列、テンキー付)
重量約2.04kg約1.92kg
駆動時間最大15時間最大8時間30分
端子類オーディオ端子,
USB-A(10Gbps)x1,
USB-Cx2,
HDMI,
MicroSDスロット
オーディオ端子,
USB-A(10Gbps)x1,
USB-Cx2,
HDMI,
MicroSDスロット
OfficeOfficeなしOfficeなし
付属デバイスHP MPP アクティブペン
(ブラック)
HP MPP アクティブペン
(ブラック)

2モデルはストレージ容量と画面の種類が異なる。IPS液晶は従来の方式で、OLED(有機EL)はバッテリー駆動時間が少ない代わりに映像が超美しくなる。

購入するパソコンの候補

計4モデルのスペックを書いていったから、その中で購入候補を決める。

最強なのはENVY 15の上位モデル

言わずも、スペックを追求するならENVY 15のクリエイターモデルが最強

30万円という価格も最強だが、あれほどの性能を考えるとむしろ全然安いと言えるレベル。

ただし、副業で動画編集をやっていた昔と違い今の俺にとって動画編集は仕事ではなく趣味や娯楽に等しい。

仕事道具になら奮発すべきだけど、俺の仕事はあくまでITフリーランスエンジニアとしてのシステム開発で、クリエイティブ要素はそこまで強くはない。

YouTuberでもなければマルチメディアクリエイターでもない俺が購入するなら、パフォーマンスプラスモデルが無難だと思われる。

Spectre x360 15の下位と中間モデルに大きな差はない

中間モデルと上位モデルでスペックに大きな開きがあるENVY 15に対して、Spectre x360 15は下位モデルと中間モデルに大きな差がない

まず、ストレージ容量の違いは取り返しのつかない要素ではない。外付けストレージでカバーすることが可能である。

IPS液晶かOLED(有機EL)かの違いは大きいが、バッテリー駆動時間込みで考えると優劣で考えるよりも用途で選ぶべき。

映像処理メインならOLED(有機EL)で、持ち出して使うならIPS液晶。…とはいえ、このレベルのノートパソコンを充電なしで長時間使うことはない。

税抜22,000円ほどの差なので、頑張ってパフォーマンスプラスモデルを買ったほうが後悔はないはず。

ENVY 15(中間モデル)とSpectre x360 15(中間モデル)の比較

価格帯が近いENVY 15のパフォーマンスプラスモデルとSpectre x360 15のパフォーマンスプラスモデルを比較する。

機種 / モデルENVY 15
パフォーマンスプラス
Spectre x360 15
パフォーマンスプラス
カラーナチュラルシルバーアッシュブラック
価格¥239,800(税抜)~¥249,800(税抜)~
OSWindows 10 Pro(64bit)Windows 10 Pro(64bit)
CPUCore™ i7-10750HCore™ i7-10750H 
RAM32GB16GB
GPUNVIDIA® GeForce®
RTX 2060 with Max-Q Design
NVIDIA® GeForce®
GTX 1650 Ti with Max-Q design
画面15.6インチワイド
UHD(4K) OLED
タッチディスプレイ
15.6インチワイド
UHD(4K) OLED
タッチディスプレイ
ストレージ2TB SSD
(AHCI,PCIe NVMe M.2)
1TB SSD
(PCIe NVMe M.2)
追加
ストレージ
なしOptane™ メモリー H10 &
ソリッドステート・ストレージ
(32GB / NVMe M.2)
キーボードバックライトキーボード
(日本語配列,テンキーなし)
バックライトキーボード
(日本語配列,テンキー付)
重量約 2.15kg約1.92kg
駆動時間最大6時間30分最大8時間30分
端子類オーディオ端子,
USB-A(5Gbps)x2,
USB-Cx2,
HDMI,
MicroSDスロット
オーディオ端子,
USB-A(10Gbps)x1,
USB-Cx2,
HDMI,
MicroSDスロット
OfficeOfficeなしOfficeなし
付属デバイスなしHP MPP アクティブペン
(ブラック)

基本的にはENVY 15の方が安くて高性能。Spectre x360 15は付加価値と上品でオシャレな外観がポイント。ENVY 15にブラックモデル出してくれないかなぁ。

結論:最強を買うか、妥協するか

動画編集をメインとし、なおかつお金に余裕があるのであればENVY 15のクリエイターモデルを買うのが最適解

最高クラスのCPUにそこそこ高性能なGPU、余裕のあるRAMとストレージでストレスとは無縁な動画編集が可能だと思う。

30万円はちょっとなぁ…という場合、ENVY 15のパフォーマンスプラスモデルはコストパフォーマンス的にベターな選択肢。

一方、Spectre x360 15には画面回転ギミックがあってアクティブペンが同梱するのでイラストも描く人にはこれが向いている俺も昔は描いていたけど今は…。

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