ミニマリストになる為の3つのステップ

身軽に暮らす

俺は常々、物に溢れた日々を送っている人は一度ミニマリストとしての生活を経験すべきだと考えている。新しい境地が見えてくるからである。

というわけで俺がミニマリストになった時の体験談をもとに、ミニマリストになる為の3ステップを書いていくことにする。

自分の生活を見直して身軽になりたい人の参考になると幸いである。

そもそもミニマリストって何?って人はまず以下の記事から読んでみてほしい。

ステップ1:目的と方針を決める

最初にすべきことは目的と方針の決定である。

これをやらないのは、地図とコンパスなしで目的地のない旅をするのと同じくらい無謀だ。

ミニマリストになる目的

まずは「何のためにミニマリズムを取り入れるのか」を考える

例えば「仕事に集中できる環境を作りたい」とか「無駄な出費を削減しつつ洗練された生活を送りたい」とかそういうのでOK。

ただし絶対に「ミニマリストになりたい!」という目的を設定してはいけない。ミニマリストになるのは手段や過程でしかないから、目的にはなりえない。

経験上「ミニマリストになりたい!」という誤った目的設定で走り出しても幸せにはなれない。待っているのは、無駄はないけれど無彩色でつまらない日々だけだ。

ミニマリズムの方針

次に、自分が次の3つのリソースの中で何を優先するのかを決める。

  • 金銭
  • 時間
  • 体力

優先するものによって『無駄』を手放す時の方針が変わってくる

例えば、体力を優先するなら家事の簡略化を進めるべきで、この場合は金銭コストを支払ってお掃除ロボットや食洗機を導入するという方針になってくる。

理想を言えば全てのリソースを重視したいが、二兎を追う者は一兎をも得ずである。時間を掛けながら1つずつのリソースを確保していくべきだ。

ちなみに俺は、時間≧金銭>体力という優先順位がベターと考えている。何をするにも時間がなければ動けないからである。

ステップ2:手放すものを選定する

目的と方針を決めたところで行動に移る。

身の回りにあるものを以下の4つに分け、手放すかどうかを考えていく。

  • 使わないもの
  • いつか使うもの
  • 時々使うもの
  • いつも使うもの

使わないもの

最初から使わない事が分かっているものは、思い出補正がないなら手放そう

二度と読むことがない本、聞かなくなったCD・・・そういったものはないだろうか?

補足:置物類について

”使う”という概念が存在しない観葉植物やフィギュアなどは、自分にとって本当に必要かどうか考えて手放す事を検討すべき。

毎日それらを視界に入れることでエネルギッシュに生活出来ているなら残すべきだし、そうでないなら手放すべきだ。

いつか使うもの

「そのうち使うかもしれないから…」という感覚で持っているものは、直近の使用予定がないならさっさと手放すべきである。

物を持つのは部屋のスペースを消費するのとイコールだから、家賃の一部を食っていると考えよう。

もし必要になったらまた買い直せばいい。買い直すよりも、無駄に食っている家賃の方が割高なはずだ。

例えば、「いつかやるかもしれないから」という理由でスポーツ用品を保管していたりはしないだろうか?

補足:保険について

物ばかりでなく、”万が一”に備えた(使うかどうかわからない)保険なども手放した方が良い場合が多い。

”万が一”を見越して際限なくお金を払い続けるのは、「いつか勝てるかもしれないからギャンブルを続ける」という心理と何も変わらない。

使うかどうかもわからない保険に金銭を投げるくらいなら、最初からそのお金を貯金に回したほうが損失が無くて良い。

高確率で使うものなら残す。”万が一”への備えなら手放す。その線引が重要である。

ちなみに俺は病弱で、入院と手術を何度も繰り替えしているので医療保険だけは解約していない。俺の持病は発症すると数十万円ぶっ飛ぶから、解約の方がリスキーだ。

時々使うもの

毎日ではないが、時々出番があるようなものは手放すのが難しい

他の物で代用可能なら手放しても良い。

補足:衣服について

膨大な数の衣服を持っているならこれを機に見直したほうが良い

衣服全てをハンガーに掛けることができれば、衣装ケースやタンスなども不要になるし衣服を畳む手間からも解放される。

女性と男性で実現可能性は変わってくるが、検討する価値はあると思う。

ちなみに俺は過去に大量の衣服と衣装ケースを手放していて、今はハンガー15個+肌着専用の収納ポケットのみで衣服を管理している。

いつも使うもの

常日頃から使っている物は基本的に手放すのが難しい

ただ、改めて考えると手放せるものもあったりする。

例えば、部屋の敷物なんかは案外要らないものだったりしないだろうか?

ステップ3:『余白』を作る

手放すものを選定していったら、『余白』を作っていく。

まずは不要なものを手放すことから始め、その次に残ったものをアップデート(変更)することでさらなる改善を進める。

不要なものを手放す

選定した不要なものを手放す

  • フリマアプリで売却する
  • 質屋などで売却する
  • 人に譲渡する
  • 廃棄を依頼する

上から順にお金になるが、主目的は手放すことなのでお金に固執する必要はない

まずメルカリやラクマで売れないか試し、無理ならば高山質店などで査定してもらい、それでも無理なら友人やジモティーでつながった人に譲渡する。

それでもどうしても無理ならば、お金を払って廃棄依頼をする。金銭コストが発生するが、意味なく持ち続けるよりも価値のある行為である。

補足:重要書類やアルバム

現物を残すことにこだわりがないのであれば、重要書類やアルバムなどは全てスマホで撮影して画像ファイルにしてしまうのが手っ取り早い

画像ファイルをクラウドに保存しておけば、パソコンからでもアクセスできるようになって勝手が良くなる。

残ったものをアップデートする

ある程度物を手放して余裕が出てきたら、ダメ押しで残ったものを買い替えによってアップデートすることで更なる生活改善を進める

金銭コストが下がって節約になったり、逆に金銭コストはかかるが時短につながったりと、アップデートにもいくつか種類があるので適切なものを選ぼう。

例えば、以下の物やサービスのアップデートが挙げられる。

スマートフォン

スマートフォンは大半の人にとって最も身近なガジェットで、生産性に直結するアイテムでもある。

スマホは使えば使うほど故障リスクが上がるし動作も遅くなっていくから、可能な限り1年~2年周期で買い替えていきたい。

コストを抑えて2年ごとに交換したい場合は、キャリアの残価設定型の買い替えプログラムを契約する手もある。

例えば、以下の記事で説明しているようなものが存在する。

携帯電話回線

今の日本では端末と回線が完全別契約になっているから、不都合がなければさっさと格安SIMに移行して金銭コストをカットした方が良い。

俺はUQモバイルと契約していて、通信3GB+60分無料通話分付きで約2,700円を支払っている。

手っ取り早くコストカットするなら、1年無料の楽天モバイルを利用するのが最高効率。俺も絶賛検討中だ。

財布

キャッシュレス決済が当たり前になってきている現代において、大きな財布は必要なくなってきている。

キャッシュレス決済に移行するためにも、可能なら小型財布にアップデートしたい。

ちなみに、俺が使用している小型財布は以下の記事で紹介している。

銀行口座

今や銀行はマイナス金利時代に突入しているし、わざわざATM手数料無料の時間帯を狙いすまして行動するのもめんどくさいものだ。

より金利が高く、手数料が抑えられるネット銀行への移行を検討しよう。

俺がメインで使っている楽天銀行については、以下の記事で説明している。

電気

電気は自由化されているので、契約先を変更するなどしてアップデートすべきだ。

大きなコストカットにはならないかもしれないが、塵も積もれば山となる。

ちなみに、契約先を変えたとしても使用する電気の種類が変わる訳ではないので使い勝手が変わることはない。

洗濯機

時間と体力に重きを置くなら、ドラム式洗濯乾燥機も外せない。

金銭コストは重いが、何年も使い続ける物なのでいずれはコスト以上のリターンが得られる。

まとめ:大事なのは継続

冒頭でも書いたんだけど、目的はミニマリストになることではなくその先にある何かのはず。

すぐに達成できる目的ではないはずだから、ミニマリズムを取り入れた生活を継続していくことが最重要

何でもかんでも手放した末に生活できなくなるのは本末転倒だから、自分の身の丈にあうレベルで『無駄』を手放したいところだ。

そうして一度ミニマリストになって違和感を覚えるようであれば、一歩引いてゆるミニマリストになってみるのも悪くない。

実際、今の俺はゆるミニマリストになっている。その辺りについては以下の記事を読んでみてほしい。

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