マイナポイント事業の仕組について

お得に暮らす

キャッシュレス消費者還元事業が6月に終了するが、それに代わる新たな事業がマイナポイント事業である。

今回の記事ではまもなく開始されるマイナポイント事業について、ちょっと複雑な仕組などを理解すべく情報を整理した。

調べれば調べるほどお得な事業だとわかるから、「マイナポイント?意味わからんわ」って人は参考にしてみてほしい。

ちなみにマイナポイント事業については公式ページで詳しく解説されているから、この記事では要点のみをまとめている。

マイナポイント事業とは

まずはマイナポイント事業について情報を整理する。

事業の概要

キャッシュレス決済1つとマイナンバーカードを連携し、そのキャッシュレス決済を使用すると追加でマイナポイントが25%分還元されるというもの。

マイナポイントは『連携したキャッシュレス決済の追加ポイント』を指す言葉なので、マイナポイントという名前の独自ポイントが還元されるわけではない。

超簡単に言うと『キャッシュレス決済のうち1つだけ還元率が大幅アップされる』という事業である。ヤバイわよ!

対象期間は2020年9月~2021年3月で、事前申し込みは2020年7月からスタートとなる予定だ。

なお、期間内に還元されるマイナポイントは累計5,000円分が上限。それ以上の還元を受けることはできないので注意

参加条件

この事業の恩恵を受けるには、以下の流れを踏む必要がある。

  • マイナンバーカードを取得する
  • マイナポイントを予約する
  • マイナポイントの申込み(キャッシュレス決済連携)

マイナンバーカード取得とマイナポイント予約はこの記事を執筆している2020年6月27日時点でも可能だが、キャッシュレス決済との連携は2020年7月から可能である。

対応するキャッシュレス決済

公式ページの通り、QR決済以外にも多種多彩なものに対応している。

方針は各キャッシュレス決済の運営会社に任せているようで、それぞれの決済によってマイナポイントの還元条件が異なる。

注意事項

まず、マイナンバーカードを持っていない場合は事業の恩恵を受けることができない。マイナンバー通知カードは役に立たないのでマイナンバーカードを作ろう。

また、マイナンバーカードと連携するキャッシュレス決済を途中から変更するのは不可能である。お得なものを選ぶか普段使いのものを選ぶかは決めておきたい。

更に、マイナポイント事業に割り振られた予算は有限。予算を使い切った場合は恩恵が受けられなくなる可能性があるので早めに申し込みしておきたい。

連携すべきキャッシュレス決済

連携可能なキャッシュレス決済は1つだけで、しかも一度連携すると他のキャッシュレス決済と連携するのは不可能・・・となると連携先は非常に悩ましいところだ。

おまけに、『連携特典』と称して「マイナポイント事業と連携させると追加でポイント還元!」などと言い出す決済まで出てきたものだからいよいよ収集が付かない。

そんな中でどの決済サービスと連携されるのか、もはや考えるだけで頭が痛くなってくるが一応検討してみた。

混迷極まるQR決済

筆頭候補となるのが、今の日本で積極的に導入が進められているQR決済。

PayPay・LINE PAY・メルペイ・楽天ペイなどが有名で、専用のスマホアプリを使用して決済を行うことによって店側の負担を軽減しているのが特徴である。

企業側も参入しやすいのか、次々と○○ペイが量産されていて一時は戦争状態になったという過去がある。セブンイレブン……おにぎり無料……うっ頭が!

現在はJPQRという統一規格の話も出てきてある程度落ち着きを取り戻した・・・はずが、ここに来てマイナポイント事業である。

爆発的に利用者増加が見込めると踏んだ企業は自社のQR決済にテコ入れを開始。おかげで、現在でもどのQR決済がお得なのか安定していない状況となった。カオス・・・。

小回りが効く電子マネー&プリペイド

キャッシュレス決済としては古株な電子マネーとプリペイドも強い。

例えば交通系IC。もはや交通系ICというより万能ICみたいな状態で、普通に町中の買い物でも使用できる上に大半がプリペイド式だからクレカ嫌いな人にも使いやすい。

ちなみにプリペイドはチャージを行った際にマイナポイント還元の判定が行われるのが主なので、QR決済やクレカと比較しても特に不利ということはないらしい。

・・・俺はプリペイドの半端に金が余る感じが好きじゃないので、可能な限り電子マネーは避けている。

幅の広いクレジット&デビットカード

これもキャッシュレス決済の中では古株。

後払い式か即時払い式かの違いはあれども、どちらにせよ利用可能なエリアについてはブランド(VISAやJCBなど)に依存する。

最近はQR決済の登場で押され気味だが、ネット通販の世界では未だにカード決済一強みたいなところがある。

手軽に乗り換えられるQR決済と違い、カードは基本的に「こいつを使う」と決めている場合が多いハズ。そういう意味では迷いが少なくなるので良い選択肢と言える。

結論

改めて考えたが、おトクさを追求するのは不毛だから普段使いしているキャッシュレス決済と連携するのがベストと結論付けた。

可能な限りお得なキャッシュレス決済と連携したいところだが、特にQR決済は見る度にどの決済がお得なのかが変動するから最善手は絶対に選べない。

仮に最善の決済と連携したとしても、それでプラスになる金額はそこまで大きなものにはならないだろう。

むしろ、最善の決済を調べる労力や慣れない決済を使用する手間、使い分けの手間などを考えたらマイナスになるまである。

これは今回の件に限らずキャッシュレス決済全般に言えることで、変に使い分けたり乗り換えたりするくらいなら、いっそ一本化してしまったほうが圧倒的に楽だ。

それでも可能な限りおトクさを追求する場合は7月下旬辺りまで連携を待ったほうが良い。各キャッシュレス決済の連携特典の情報がある程度出揃う可能性があるからだ。

マイナポイント事業は合理的

マイナポイント事業について軽くまとめてみたけど、考えれば考えるほど合理的な事業だと感じてしまう。

この事業の目的は、キャッシュレス決済の普及・マイナンバーカードの普及・消費の活性化の3点だ。

消費の活性化は言うまでもないとして、キャッシュレス決済とマイナンバーカードの普及は政府としても早期にやってしまいたいはず。

『使えば得=使わなければ損』な事業だから、恐らくは双方ともそれなりの普及は見込めるのではないかと思える。

とはいえ、既にどちらも使っている身からすればほぼノーリスクで恩恵を受けられるので、積極的に活用してウマい思いをしたいところである

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