パソコン選びのコツと、実際に選んだ機種

便利に暮らす

「長く使えて不自由のないパソコンが欲しい」と思った時、どのような機種を選べばいいか悩む人も多いと思う。

今回は、元NECのハードウェア保守員かつ営業という立場から、パソコンの選び方と実際に購入した機種を書いていくことにする。

というのも、母親から「今日中に楽天市場でパソコンを買うから一番いいのを頼む」と言われたからだ。

この記事を執筆している6月10日は楽天スーパーSALE期間中で、それに加えて5と0の付く日キャンペーンの開催日なのでポイント還元がエグい事になっている。

今日中に買わないと○されるからブログ更新している暇はないんだけど、折角のネタだから記事を書きながら全力でパソコンを探す。

パソコン選びのポイントは3+1点

パソコンを選ぶ時は以下の順に考えていくのが良い。

  1. パソコンのタイプ
  2. 搭載されているOS
  3. 本体のスペック
  4. メーカー【重要ではない】

この記事では実際に上記を1つずつ考えていく。

用途からパソコンタイプを選ぶ

最初に考えるのはデスクトップ・ノート・タブレットのうちどれを選ぶか。結論、普通の用途ならノートパソコンが無難一体型?あれは特別な子だから考慮に入れんよ。

デスクトップは拡張性に優れていてコスパが良いが、設置スペースが必要・持ち運び不可・埃が蓄積しやすい・別途キーボードやモニタが必要などの欠点がある。

タブレットはとにかく手軽さがウリ。一方、画面が小さい・従来のパソコンと使用感が異なる・拡張性がない・高スペックな機種は高いなどの欠点を持つ。

それらに対してノートは中間的なポジションにいる万能タイプ。昔は最悪だったコスパも今ではかなり良くなっている。パソコンが安くなりすぎたせいで保守員は本当に大変だよ…。

俺の母親はネット閲覧や文章作成などにしかパソコンを使わないから、デスクトップやタブレットではメリットをほとんど活かせない。

消去法的な選び方になってしまうが、迷った時は万能なやつにしとけ理論に従ってノートをチョイスすることになる。ほとんどの人は同じ結論になるだろう。

逆に、特殊な用途においてはノートパソコンは中途半端になりやすい。自分が何のためにパソコンを買うのかをしっかりと考えておきたい。

環境に応じてOSを選ぶ

正直、慣れや好みで選んで良い。かつては「クリエイターはMac」みたいな合言葉もあったんだけど、今はWindowsとmacOSで出来ることの差はほとんどない。

強いて言うならWindowsは国内シェア数が多いから先人の知恵を借りやすく、macOSはiPhoneなどのApple製品との連携が強力というメリットがある。

ちなみにMacであればBootCampなどでWindowsとmacOSを1台のパソコン内に同居させることが可能だが、技術者向けの話なので一般用途なら全く気にしなくて良い。

Windowsの場合はエディションとビット数を選択するが、Windows 10 Home(64bit)が正解。Proはこだわり強めなお客様向けだし、32bit版はサポート終了が宣言されている。

今回は、母親の操作慣れを考慮してWindows10 Home(64bit)を選択した。

OSの他の選択肢としてはChrome OSなどがあるが、ネット環境前提の造りで万人にはオススメしにくい。OSそのものは軽量・爆速でかなり良い。

なお、Linux系OSは完全にエンジニア向きなので今回は割愛する。ジャンクパソコンにUbuntuつっこんで遊ぶの楽しかったなぁ…。

用途に合うスペックを選ぶ

パソコンを長く使うならRAMは8GB以上を死守する。特にWindows10はアップデートによって徐々に重くなっていくから、4GBではリソース不足になる。

同じく、パソコンを長く使うならCPUは第10世代Core iシリーズか第3世代Ryzenシリーズを選択したい。1世代前でもギリOKとする。

低性能のCPUを選べばパソコンの価格を落とすことができるが、CPUだけは絶対に妥協してはいけない。後から交換できるパーツではなく取り返しが付かない要素だからだ。

RAMとCPUをある程度絞ったら、後は予算が許す範囲でストレージと光学ドライブの有無などを決定していく。

ストレージはSSDを選択すると、パソコンの起動が高速化されて幸せになれる。生産性向上に直結するからオススメだ。

そして光学ドライブはなしを選択。後から外付けドライブを買い足せば良いし、業界もそういう傾向になってきているから最近のパソコンはついてない事が多い。

好みでメーカーを選ぶ

あまり重要ではないので、好みのメーカーがあればそこを選べば良い。本当に重要なのは、これ以前に決めた3項目だ。

どこ製なのかは大した問題ではない。「○○製はダメ」という考えは視野を狭めるし、そもそもmacOSに至ってはメーカーを選ぶことが出来ないからやはり重要な要素ではない。

母親の場合は、使用しているパソコンがLenovo製(俺が社会人なりたての頃に日頃のお礼としてプレゼントした2012年モデル)なので引き続きLenovo製にすることにした。パソコンの耐用年数を考えると長生きしすぎてるな。

余談だけど、LenovoはIT技術者にとっては評判の良い会社ではなかったりする。流石に最近は問題ないんじゃないかとは思うし、もし何かあれば俺が何とかするか…くらいの気持ちだ。

さらに余談だけども、Lenovoは俺の古巣と言えるNECと提携関係(ほぼNECの親会社みたいなもの)だったりもする。NECパソコンなのに中身はLenovo…なんてのは保守員をやってると日常茶飯事だった。

購入したパソコン

結局購入したのは以下のパソコンだ。第10世代Core iシリーズであるCore i5-1035G1を採用したモデルで、用途を考えるとスペックは過剰気味だ。
※下位CPUのCore i3で十分だけどRAMが4GBしかなかったのでスルーした。

同時に検討していたのが以下のパソコンで、こちらは第2世代RyzenシリーズのRyzen5 3500Uを搭載したモデル。CPU(およびグラフィックス)以外は上と同じ。

世代的にはi5-1035G1が新しいがどちらも2019年モノのCPUだ。中価格帯パソコンの定番で、完全にライバル関係にあるということらしい。

結局、母親から「歴史が長い方が信頼できる」との見解を貰ったことで前者を選んだ。ちなみに、会社単位で見るとIntelもAMDもほぼ同じくらいの歴史の長さだ。

5~6万円出せば通常用途では不満一つないスペックのパソコンが買えるというのは昔では考えられなかったから、今の時代は本当に恵まれている。

ちなみに、こういう時期なのでパソコンの納期は約6週間後だという話だ。しばらく生産ラインが止まっていたし、在宅ワークで需要増加しているから致し方ない…。

パソコンは長く付き合っていくパートナー

さて、実際に母親のパソコンを選びながら記事を書いていった。

もしこれからパソコンを探す人がいるなら、「長く付き合う事になるパートナー選びを妥協してはいけないよ」というアドバイスをしたい。

「スマホがあるからパソコンはいらない」と耳にするようになった昨今、かつて必須品だったパソコンはふたたび贅沢品に戻ろうとしている。ただ、ちょっと待ってほしい。

確かに、今やスマホは何だって出来るツールだし生活必需品と言っていい存在だ。1日のうち最も触れる機会が多いガジェットでもある。

それに比べてパソコンはスマホほどの必須感はなくなっている。でも、スマホがあればパソコンは絶対に要らないということはないと断言したい。

スマホとパソコンはそれぞれ得意な作業内容が異なっている。スマホは目的が明確な情報収集や1点集中作業に強く、パソコンは広範囲の情報収集やマルチタスク作業に強い。

つまり、実は両者は食い合う関係ではなく補完し合う関係だ。

あなたが日常的に情報収集したり、資料を見ながらブログ記事を書く立場ならばパソコンはスマホ以上に長く付き合ってくれる良きパートナーとなる。だから妥協してはいけないのである。

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