楽天銀行を知っているだろうか。何かと話題のあの楽天が提供しているネット銀行である。俺もメイン口座として利用中だ。
そんな楽天銀行に関するあるツイートが話題になっていて、「今後もメイン口座として使い続けて良いのか」と自問自答する機会があった。
なので今回は、楽天銀行のメリットやデメリットについて再確認することにする。楽天銀行やネット銀行が気になっている人は参考にしてみてほしい。
ネット銀行について
そもそもネット銀行が何なのかを簡単に説明する。「んなことは分かってるよ!」って人は読み飛ばしてほしい。
ネット銀行は従来の銀行と異なるスタイルを持つ新しい銀行だ。以下の特徴を持っている。
- 実店舗を持たない
- 預金通帳が存在しない
- 手数料が抑えられる
- 年間金利が高い
実店舗を持たない
これが最も革新的な点なんだけど、ネット銀行は現実世界に実店舗を持たない。
お金の出し入れは全てコンビニなどの提携ATMから行うことになり、他の口座への送金は公式HPか公式アプリから行うことになる。
また、各種手続きや問い合わせは全て電話かWeb上でのやりとりとなる。
これによって、従来の銀行に比べて人件費や管理費を抑えているのである。
預金通帳が存在しない
実店舗も専用ATMもないから当たり前なんだけど、ネット銀行には専用の預金通帳が存在しない。
入出金はキャッシュカードを使用して提携ATM上から行い、入出金明細の確認は全て公式HPまたは公式アプリ上で行う。
ただし、最近は従来の銀行でも預金通帳をなくす方向に舵を切っているところもあるから、ネット銀行だけの特徴ではなくなるかもしれない。
手数料が抑えられる
ネット銀行ではATM利用手数料や送金手数料が抑えられる。
条件は各銀行によって異なるが、利用状況によって一定回数までATM利用手数料と送金手数料を0円にするのが一般的のようだ。
例えば俺が利用している楽天銀行は、残高または取引回数によって翌月のATM利用手数料と送金手数料が一定回数無料になるという仕組だ。
従来の銀行は特定の時間帯のみATM利用手数料が無料というケースが多いので、忙しい社会人にとっては時間に縛られないありがたい仕様だと言える。
年間金利が高い
ネット銀行は従来の銀行と比較して金利が高い。
例えば楽天銀行であれば通常が0.02%で、簡単な条件を達成すれば永続的に0.1%になる。
ちなみに従来の銀行は金利0.001%というところが多く、俺がサブ口座として利用しているゆうちょ銀行も0.001%だった。
金利というのは銀行口座にお金を預ける最大のメリットであるはずなので、金利が高いほうが良いのは言うまでもない。
楽天銀行のメリット
ネット銀行は『手数料が抑えられる』『金利が高い』という2つのメリットを持つが、その上で楽天銀行だけが持つメリットは何か。
大きく分けて4つのメリットがあると考えている。
- 金利0.1%を簡単に実現できる
- 楽天ポイントが溜まりやすい
- 高還元のデビットカードが付随する
- 本人名義のゆうちょ口座と連携可能
金利0.1%を簡単に実現できる
楽天銀行は楽天証券とマネーブリッジによって連携を行うことで、簡単に金利0.1%を実現できる。
楽天証券も楽天が提供するサービスの1つで、投資関係を取り扱っている。
投資がオススメって話はここでは割愛するが、楽天証券で何かを買う必要もなく、とりあえず連携しておくだけで金利が0.1%に上がるのは破格の条件と言える。
楽天ポイントが溜まりやすい
楽天銀行で何らかの取引を行うと、その都度楽天ポイントが還元される。
還元されるポイントは微々たるものだが、それでも何もしなくてもポイントが還元されているというお得感はある。
また、楽天カードの支払い口座として楽天銀行を設定している場合、楽天市場での買い物で還元されるポイントが増加するというオマケもついてくる。
高還元のデビットカードが付随する
楽天銀行ではキャッシュカード一体型のデビットカードを発行できる。
実はこのデビットカードが優秀で、年会費無料なのにポイント還元率1%だ。
デビットカードはクレジットカードと違って決算時に即座に口座からお金が引き落とされる仕組で、クレジットカードのような審査もないから扱いやすい。
クレジットカードの後払いが気持ち悪い人にとって、高還元のデビットカードは貴重な存在と言えるだろう。
本人名義のゆうちょ口座と連携可能
他のネット銀行でも似たような仕組はあるけどあえて書かせてほしい。
楽天銀行は契約者本人名義のゆうちょ銀行口座と連携することができ、ゆうちょ口座→楽天口座への振込が手数料0円かつ楽天銀行側の操作のみで可能になる。
逆に楽天口座→ゆうちょ口座への移動は割安になる。または、送金手数料無料回数を使って0円で送金することもできる。
俺は生活費を楽天銀行で管理しつつ生活防衛資金をゆうちょ銀行で貯めているから、このパターンの人にはありがたいシステムだ。
おかげでここ数ヶ月、ゆうちょの預金通帳やキャッシュカードに触れること無くお金の出し入れができている(ゆうちょ口座から直接お金を引き出すことはない)。
ネット銀行のデメリット
改めて考えると、楽天銀行だけが持つデメリットというのは思いつかなかった。
一応、他のネット銀行と比較すれば為替手数料が高いとか手数料無料回数が少ないとかは挙げられるが、相対的な話になるのでデメリットとは言えない…。
ということで代わりにネット銀行共通のデメリットを書くと、窓口問い合わせが面倒という点に尽きるだろう。
ネット銀行は実店舗を持たないため、問い合わせは全て電話かWebで完結する。そのため、電話窓口が混雑していると待たされることになる。
楽天銀行に関しては窓口対応が悪いという口コミを聞いたことがあるが、少なくとも俺が問い合わせした時は悪い人に当たらなかった。タイミングなのだろうか。
ネット銀行への不安は0にならない
メリット・デメリットについて再確認したが、やはり実店舗がないということもあって不安0ということには絶対にならない。
今回話題になったツイートのように突然口座を凍結されて、全国銀行協会のお世話になる可能性も0ではない。
ただ、ユーザー数が多いサービスで出てきた数少ない稀有な事例でもある。
毛ほどのリスクを恐れてメリットを享受しないこともまたリスクだから、やはり俺は継続してメイン口座として楽天銀行を使い続けることにする。
この世に0%と100%は存在しないから、どんなサービスを使うにせよ大なり小なりリスクが付きまとうということを忘れないようにしたい。