「Androidスマホはもっさり」という誤解

便利に暮らす

「iPhoneまじでサクサクやわ、Androidじゃ一生この領域には届かんw」

長いことガジェットオタクをやっているが、何度となく聞き続けたのがこの言葉である。

この認識は半分正解で半分間違い…というか、現代からすると完全に誤解である。今回はその件について記事を書いていく。

ちなみに俺は4年ちょっと大企業に勤務し、そこで約1,000台の携帯電話管理を一任されていたオタクなのでスマホ関連の話は好物である(自己紹介)。

「iPhoneは安定感がある」という事実

いくらAndroidはいいぞと語っても、「でもiPhoneは安定感がある」という覆りようのない事実がある

Androidはメーカーによる独自カスタマイズが可能で、機種変更したら操作性が変わったということが時々発生するが、iPhoneにはそれが存在しない。

一度iPhoneに体が馴染んでしまうと、二度とiPhoneから抜け出せない未帰還者になってしまうわけである。

また、iPhoneはApple社がソフトウェアからハードウェアまで設計しているから、そういう意味でも信頼性が高いと言える。

「Androidスマホはもっさり」の由来

今のAndroid開発陣からすると勘弁してほしい認識だとは思うんだけど、この意見が散見されるのには大きく2つの理由があると思う。

  • 過去のAndroidが本当にもっさりしていた
  • 高いiPhoneと安いAndroidを比較している

過去のAndroidが本当にもっさりしていた

4Gが普及していなかった頃のAndroidは一応使えはするんだけどお世辞にも快適とは言えないくらいの操作性だった

この頃はiOSも今ほど洗練はされていなかったものの、当時のAndroidよりは遥かにマシなものだったと記憶している

その時代の「Androidはもっさりしている」という認識は普通に正しくて、俺もまったく同じ意見である。

ちなみにその頃の俺はちょうど社会人なりたてくらいで、当時はDIGNO/ISW11Kを使用しつつ、おもちゃとして中古のiPhone4sも持っていた。脱獄全盛期だからね…。

高いiPhoneと安いAndroidスマホを比較している

これが根本的な原因だと思うんだけど、よくあるのが「iPhoneは高い。安いAndroidスマホに機種変更しよう」というケースの機種変更によるものである。

旧世代のハイエンドスマホであるiPhoneから、最新のロー~ミドルクラスのAndroidスマホに買い替えたらそりゃストレスを感じるよね、ということである

その結果、「最新のAndroidスマホを買ったのに前のiPhoneより遅くなった!」という状況が起こるのである

というか実際、「Androidスマホにしたら重くなった!」と言っていた友人の話を聞くとだいたいこのパターンだった。

築10年の3LDKから新築の1R物件に引っ越しておきながら「折角引越したのに不便になった!新築なのに!」と騒ぐのと一緒である。答えが出てるやんけ・・・。

iOSとAndroidの現在

誤解を解いたところで次に移るんだけど、ほぼ一緒のスペックで比較しなければ優劣は出せない、という話は前述したとおりである。

では、完全に同じスペックなら何が優劣を分けるのかと言うと、スマホの中で動いているOSである。iPhoneではiOS。AndroidスマホではAndroidが動いている。

ところが、iOSとAndroidは互いの良い所を取り込みながら進化し続けてきていて、操作性の違いも少しずつなくなりつつある

次期iOSではホーム画面にウィジェットが配置出来るようになると宣言されていて自由度のなさが解消される見込みだし、

現行のAndroidは画面下部のボタン類を非表示化してiPhone 11のようなスマートな操作を実現するモードが搭載されている。

・・・いよいよ、どちらが優れるのかわからなくなってきたな?

結論:優劣があるという固定観念は捨てよう

Androidはカスタマイズ性に優れ、iOSはApple製品同士の連携に優れる。そういった強みの違いはあるけれども、それは設計思想の違いでしかない。

そして、スマホ含むガジェットは日進月歩の世界。少し目を離した間に大きな進化を遂げていたという事は何度もあるから、優劣があったとしてもすぐひっくり返る。

なので「○○が優れる」という固定観念に囚われないで、色々と試す方が新しい発見があって面白いと思う。

オマケ:アプリの開発者目線だと…

この記事ではユーザー目線での優劣はないとい結論付けているけど、アプリの開発者からするとその限りではない

Androidスマホは種類が圧倒的に多いしメーカーもバラバラ。それに対してiPhoneは端末数が限られている上に独自カスタマイズもされていない。

だから、アプリ開発者からするとiOSに最適化した方が何かと対応しやすい…という裏事情があったりする。

昔のスマホアプリなんかはその影響なのか、同じスペックの端末なのに明らかにiPhoneの方が軽快に動作するものがあった。

この辺りが「Androidスマホはもっさり」と言われる一因なのかもしれないが、それはAndroidスマホのせいではなくアプリの設計のせいである。

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