遂に、カワサキ・インドネシアにて待望のZX-25Rの情報が正式に発表された。
ZX-25Rはカワサキが世に放つ待望の4気筒250ccバイクであり、カワサキのフラッグシップスポーツバイクである”Ninja ZX”の名を冠するバイクでもある。
現行の250ccフルカウルバイクの大半が並列２気筒エンジンを採用した万能モデルなのに対して、極限までスペックを追求したZX-25Rは多くのライダーに注目されている。
今回はZX-25R発表会を振り返りながら、1バイクファンである俺が素人なりに勝手にバイク業界の今後を予想…というより妄想する、そんな記事である。
ちなみにこの記事は、ツーリング中のひとり言を文字起こししたものである。元動画は以下の動画なので、音声を流しながら読むといいかもしれない。
ZX-25Rは破格のスペック
先日の発表会にて、インドネシア現地仕様のZX-25Rのスペックが公開された。
なんと馬力は驚異の50psをマークしている上、ラムエア機構まで備えている。加圧時は51psに増加する。
その他のスペックも現行250ccとしては最上位クラスで、ブレーキ周りは大型バイク並の装備を持っている。サーキット走行を予感させる鬼仕様である。
オマケに、クラッチ操作なしでのシフトチェンジを実現するクイックシフターをも備えている。
インドネシアと日本とでは規制値が異なっているから、日本で販売される際には馬力は45psに落とされると思う。だとしても現行250ccでは最高スペックとなるはずである。
ちなみに、カワサキ・インドネシアでの発表会は公式動画として残っている。
他のメーカーの動きは・・・？
カワサキがこのZX-25Rをリリースする思惑はわからないが、注目度が集まっているだけに、かなりの台数が売れるだろうと思う。
気になるのは、その後に続くメーカーはいるのか・・・ということである。仮にZX-25Rがバカ売れしたら他のメーカーも追随してくるはず。
むしろ俺としては、他のメーカーもこぞって4発ニーゴーの開発に着手するような流れになれば、バイク業界は更に盛り上がっていくだろうと思っている。
というわけで、日本メーカーがどう動くのか勝手に予想してみよう。
ホンダは・・・？
ホンダは、国内メーカー産の現行250ccフルカウルバイクでは最高スペックとなる通称：ニダボ…CBR250RRを生産しているメーカーだ。
ホンダは品質やスペックなどへのこだわりが強いメーカーであるという印象があり、コスパよりは性能を尊ぶイメージが強い。
カワサキの次に４発ニーゴーを出すとすれば恐らくホンダではないかと思っているし、実際、「ZX-25Rの売れ行き次第ではありえる」という噂も散見される。
CBR250RR-Rのようなバイクが、いずれ見られるようになるかもしれない。
ヤマハは・・・？
ヤマハはフラッグシップスポーツバイクとしてYZF-Rシリーズなどを販売しているメーカーである。
250ccフルカウルバイク市場においては、CBR250RRに次いでハイスペックな万能モデルのYZF-R25を販売している。
YZF-R25は現行250ccフルカウル勢の中ではとにかく万能なモデルであり、スポーツ性に振ったCBRや快適性に振ったNinjaと違い、極限のバランスを追求している印象だ。
そのR25にスペックを重視した４気筒版が登場したら、かなり面白いことになりそうだ。
スズキはどうする・・・？
ホンダとヤマハに関しては４発ニーゴー販売にかなり期待が持てると思うんだけど、よくわからないのがスズキだ。
他社が並列２気筒DOHCの250ccフルカウルバイクを販売する中で、ツアラー志向な並列２気筒SOHCのGSX-250Rを販売したり、
ここ最近では、手軽にスポーツを楽しめるように油冷単気筒SOHCのジクサーSF250を販売したりと、完全に独自路線を突き進んでいる。
仮にホンダ・ヤマハと４発ニーゴーモデルを販売したとしても、スズキは我道を歩む！というスタンスを崩さないような、そんな気もしている。
ただ、折角GSX-Rシリーズの現行車で250の枠が空いているのだから、そこにGSX-R250のリバイバル車をラインナップしてくれたら、愉快な事になると思う。
ZX-25Rと４発ニーゴーからは目が離せない
今回のZX-25Rは確実にバイク業界に旋風を巻き起こしてくれている。
まだ発売されていないバイクではあるが、バイク業界が、あるいはメーカーが今度どう出るのかを想像したくなるほどには夢が詰まっている。
「かつて存在していた名車が現代の技術で蘇るかもしれない」という、そんな願望すら抱いてしまう。
今後も、ZX-25Rとバイク業界からは１バイクファンとして目が離せない。
おまけ：復活してほしい４発ニーゴー
完全におまけなんだけど、今回の流れに乗じて復活してほしい４発ニーゴーモデルを２台ほど書いて〆とする。
ホンダ ホーネット250
ホンダが生み出したストリートファイタースタイルのネイキッドバイク。
過去に乗ったことがあり、その時にあまりにも衝撃的だったので今も印象に残っている。
４発ニーゴーは低速トルクがないモデルが多い気がするが、ホーネットに関してはそんなことは一切なかった。
２本出しマフラーやスリムなタンク周りなど、エチチな感じのデザインがカッコいい。
スズキ GSX250S刀
レジェンドバイクであるカタナの250cc版。
大型のカタナのデザインをそのまま250ccの規格に落とし込んだ外観をしていて、ぱっと見では250ccに見えない。
カタナと言えば、つい最近大型は新型カタナが販売されたばかり。
もし250カタナが販売されるなら、近代的デザインの新型カタナがどのようにして250cc規格に落とし込まれるのか期待しかない。
